自然のデザイン

今日は、久しぶりに海に行った。
車で2時間近く走り、西へ。

大小の石ころが転がる海辺に降りて、波に打たれる石と、
その隙間にうごめく小さな生き物を眺めつつ、
波音の中に身を委ねる。
そして、その石ころをあれやこれやと手にとってみる。

そうしてしばらくしてると、体の堅いものが溶けていくような
気分になる。

気が付けば、僕達の日常は、知らない間に、人が作ったもの
だけに囲まれている。全ての身の周りのものは、必ず一度は
人によって、人の思考によってこねくりまわされたものばかり
だろう。あるいは「人工物」だ。

そこにある音は、二度と同じ音は無く、付着した意味もなく、
ただただなんの企みもなく奏でられ続ける。

そこにある石は、一つとして同じ形はなく、なんの意味も
付随せず、気ままな曲線を描かれる。それはまた、
なんの意志も押し付けようとせず、手になじむ。

その帰りに、蛍を見に行った。
ここにも、企みなく光り、一度と同じ光跡を残さず光る
光りがあった。即興の光りのダンス。

豊かだ。

その延長上に自分の感覚を乗せたい。
意味なんていらない。
自分の感覚を研ぎ澄ませたい。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」は、
言わずと知れた映画「ブレードランナー」の原作ですが。

アンドロイドが自らの命を感じ、知り、しかしながらその限界も知っている
がゆえに、人間に憧れ、その裏返しに嫉妬する。

ではアンドロイドと人間との、内性の違いがあるのか。
人間に人間は創造出来ないが、もしかして遠い遠い未来に、
創造してしまう時代が来るのかもしれない。

自己を投影したものを作りたがる人間が、人間の作り出した虚構の世界の中に
自己を移入し、実在の生きられた世界と虚構の世界との区別がつかなくなって
しまったかのような事件が数々と起こるなかで、
この古典的な名作はいまだ十分に深い部分をえぐってくる。

名作中の名作です。

ブレードランナー 最終版 [DVD]

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イチロー

最近、気になる本があります。
イチロー262のメッセージ」
スポーツの世界で、道を極めた人には共通のものがありますね。
イメージをどう作りこむか、より良くイメージが出来ているか。

建築でもそうだなと思います。
最終形をどこまでイメージ仕切れているか。
どんなイメージを持てているか。
自分のやり方のイメージは鮮明か。
自分をコントロールするときに、イメージすることが
とても大切だな、と思います。

簡単なようで難しい。
日常にはいろんなことがあり、イメージを邪魔するものは
たくさんあります。
それでも、イメージをつくり込み、流されないようにすること。
いやいや、がんばらねば。

イチロー 262のメッセージ

イチロー 262のメッセージ

ジョンケージの言葉

ぼくはそれ程、音楽に精通しているわけでなく、聞きたいものを聞いているだけだが、
このジョン・ケージのインタビューは、建築の世界や物づくりの世界に通じるもの
がある。
「音楽」という概念を押し広げ、自然の中にある音に身を委ねる悦楽を語っている。

これをさまざまな物作りの中に当てはめていこうとした時に、いかに自分が
縛られた思考のなかを巡っているかを思い知らされる。
そこに五線譜はなく、そこにガイドラインはなく、静かに研ぎ澄まされた
自分自身の感性のみでつくることの楽しさが語られている

サイレンス

サイレンス

「バースデーガール」

今日は,映画を見た。
バースデーガール」という映画です。
結婚相手を探している銀行員が、インターネットの出会い系サイトで、
ロシアの女の子を探して、そこから付き合いが始まるというものです。

内容は、ネタバレになるのであまり書きませんが、言葉の通じなかった
相手とのコミュニケーションというものが印象に残った。

言葉がお互いに通じると、いろんな言葉を駆使して、コミュニケーション
を図るものですが、その場合、本当に自分が言いたいことがぼやけて
しまうということがあるのは、僕も良く感じることです。

しかし、言葉がうまく通じない場合は、自分の言いたいことに
焦点を絞って、あの手この手でコミュニケーションを図ろうとする
ので、かえって思いが通じるものだったりします。

仕事柄、アメリカの人や中国の人と打ち合わせをしたりした経験も
ありますが、そういうときって、ホント、知ってる単語を並べ、
連発して、辞書を指さして、絵を描いて伝えます。

そうすると、こちらが一生懸命に伝えようとしているのを分かって
くれ、かえって濃いコミュニケーションになったりします。

相手も、より理解しようという気がおきるのでしょうね。

コミュニケーションって、気持ちを伝えることだということです。

でも、この映画、それだけの映画ではないので、いろいろ展開します
から、あしからず。

二コールキッドマンと、あの映画「ドーベルマン」にも出演した
ヴァンサン・カッセルも出てきます。
面白いですよー。
バースデイ・ガール [DVD]

博多どんたく

博多どんたくが始まった日より、日記を書きます。

今年は快晴。毎年ゆっくり見ることはないのですが、午前中、車で街を通ると目にとまるものが。
中洲のある那珂川のうえに、「元気バイ」と書かれたバルーンがたくさん宙に浮いていた。
岸から岸へロープを張り、それに繋がれたバルーンが何十個と風に揺れている。

あまり見られない風景だった。

「川の上空」というのは、普段は誰にも、何にも占領されない、ニュートラルな空間。
そこをバルーンが占領しているのが、都市空間の使われ方として興味をひいた。
都市のなかで、ニュートラルな空間がもうないといっても過言ではないなか、
改めて川のある風景の良さを感じさせられた。
川物語―写真集日本の川を旅する